最小二乗法の考え方と導出~2次関数編~
これの続きです。
前回は直線に関して導出しましたが、2次関数の場合を考えてみます。
基本的な考えかたは前回と同じですが、今回はかなり計算量が多いです。
まず、式自体はの形になるとして、差分の評価は
と考えることができます。
今度は変数が3つの関数なので、それぞれで偏微分する必要があります。
これらを0にする連立方程式を考える。
両辺をnで割る。
行列で書き直す。
ここで、
としたとき、両辺にの逆行列をかけることで、を求めることができる。
では次にを求める。
なので、まずを計算する。
次に余因子行列を求める。
行と列を使って
の各成分をと表す。
次に行列から行と列を除いた行列をとすると
つまり、
ここで、余因子行列の各成分は
であるので
よって逆行列は
最後にを求める。
行列の計算だけすすめると
よって
と求めることができた。
この方法でn次関数の近似ももちろん可能だけど、変数の導出はその分手間が増える。
2次関数でもこれだし()
なので最小二乗法についてこれ以上の記事は書きません。書きたくない
必要なときは頑張って計算してみてください。
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